企業研究を通して、
企業理解や自己洞察を推進する就活がんばろうチャンネル
主催者のふみをです!
就活生に寄りそった企業研究を
この情報サイトで行っていきますよ~
今回は株式会社アシックスです!
アシックスの理念
アシックスは創業当時の哲学の元、4つの理念を掲げています
①スポーツを通して、すべてのお客様に価値ある製品・サービスを提供する
②私たちを取り巻く環境をまもり、世界の人々とその社会に貢献する
③健全なサービスによる利益を、アシックスを支えてくださる株主、地域社会、従業員に還元する
④個人の尊厳を尊重した自由で公正な規律あるアシックスを実現する
※アシックスHPより引用
さらにアシックスは理念に根ざした価値観を6つ、バリューとして紹介しています。
第1条:スポーツマンはルールを守る(=誠実性)
第2条:スポーツマンはフェアプレーの精神に徹する(=誠実性)
第3条:スポーツマンは絶えずベストを尽くす(=完結力)
第4条:スポーツマンはチームの勝利のために闘う(=価値へのこだわり、協調性)
第5条:スポーツマンは能力を高めるために常に鍛錬する(=継続力、志向性)
第6条:スポーツマンは、「ころんだら、起きればよい。失敗しても成功するまでやればよい。」(=不屈の精神)
※アシックスHPより引用
これらから読み取れることは
・スポーツの分野でプロフェッショナルになる意欲
・スポーツを通して、社会に貢献したいという想い
を大前提とし
・チームで勝利を掴むために最後まで自走できる人
・お客様を第一に考え、お客様のためにベストを尽くせる人
このような人物を求めていると考えられます。
自分の志向性と大前提(前者2つ)がマッチしているか吟味した上で、
自分はアシックスが求めている人財なのか、
後者2つの観点で自分を洞察してみることをおすすめします!
アシックスの分析
沿革
1949年3月鬼塚商会発足
1949年9月 鬼塚株式会社を設立
1977年7月 商号を株式会社アシックスに変更
1977年7月 アメリカ進出
1986年7月 オーストラリア進出
1990年3月 欧州進出
2013年7月 メキシコ進出
2014年1月 南アフリカ進出
2015年12月 中東進出
2016年4月 東南アジア進出
2016年10月 南米進出
従業員等の情報
社員数:932人
平均年収:7,014,456円
平均勤続年数:12.1年
事業戦略
①”コト”ビジネスの取り入れ
今までスポーツシューズやスポーツウェアなど”モノ”の販売で商いをしてきたアシックスですが、
2016年からの中長期経営計画として
・アスレチックスポーツ事業
・スポーツライフスタイル事業
・健康快適事業
といったサービス(=”コト”)で顧客の流入を狙っています。
②アメリカ市場に対するパフォーマンスランニングブランド注力
ランニングシューズで売ってきたアメリカ市場ですが、
ここ数年での売上減の事実を受け、
「ランナーのためのランニングシューズ」というブランドに再注力し
マーケティングの活性化を狙っています。
③中国市場の売上強化
中国での更なる売上成長のために、
スピーディーな意思決定のため中国本部を設置し、
本格的な中国でのシェア獲得を目指しています。
商品は「オニツカタイガー」「ランニングシューズ」に集中
④デジタル事業の強化
顧客との接点にデジタルをさらに活用し、ECへの流入フローを確立させます。
デジタル事業はボストンのアシックスデジタルに機能を集中させ
マーケティング活動の一元化を図ります。
ゆくゆくはデジタルデータからテーラーメイドの商品開発を目指すとのこと
⑤商品カテゴリーで分割した経営管理体制への変更
いままでの製造、販売などのマーケティングフローに隔たりがあった体制を刷新し、
フローの一気通貫を目指した体制に変更します。
管理は、商品カテゴリーごとに行う予定で、
最初の取り組みとして、
人気商品「オニツカタイガー」の製造販売体制の一本化を
2019年1月から開始します
※2018年12月31日現在
余談:この業界の主なマーケティング手法
・OEM
別の会社に商品製造権利を渡し、代わりに作ってもらう
世界各国で製造拠点を自ら持たなくてよい点で、コストの削減につながります。
・ブランドマネジメント
有名選手のスポンサーや、インフルエンサーを活用して、
商品の認知活動を効率的にすすめています。
気になったアシックスの特徴
ロート製薬との関係性
アシックスとロート製薬は
足にかかわる悩みの解消(リウマチなど)をテーマに
靴や中敷きの共同開発を行っています。
健康分野との上手な融合を体現している点は、アシックスの強みです。
アシックスはロート製薬の株式保有もしていることから、
関係強化に前向きであることも客観的にわかります!
事業コストの改革
採算の取れない店舗の閉鎖や、人員整理などでかなりの資産を縮小させている。
全体的な売上の減少が見られた中、事業コストの改革に乗り出し、
利益を創出するための効率策を模索していることは評価できる部分でしょう!
まとめ
アシックスは、
4つの理念の基づいた価値観を設定しており、
そこから読み解ける
・チームで勝利を掴むために最後まで自走できる人
・お客様を第一に考え、お客様のためにベストを尽くせる人
を満たす人財を求めていると考えられます。
第65期(2018年1月1日~12月31日)において、
利益赤字やそれによる純資産減少が見られているものの、
経営の改革に積極的に取り組み、状況を好転させようとしている段階です。
アシックスの現在おかれている状況を
当事者として捕らえることができ、
会社の目標に対して、自分がどのように貢献できるかを
プレゼンできるようになることが、
アシックスの採用試験では重要事項になりそうですね!!
活動中、社員さんに会う機会があれば、
自分なりに考えたアシックスが必要としている人財について
話をしてみることをお勧めします!
実際にその会社で働いている方とのディスカッションで、
認識のすりあわせができますからね!
企業理解カテゴリーでは、
今後も客観的な企業の分析を行い、
その中から、どんな人財を必要としているのか、
就職活動生が知っておくべき前提知識にフォーカスして、
情報をあげていきます!
10分でその企業のことを学んで生きましょう!
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